迅速な仮設道路構築を実現した新技術プラロード
従来、平地(特に水田)における鉄塔建設・送電線張替工事では、砂や砕石、枕木や敷鉄板などを組み合わせて仮設作業スペースを確保してきました。従来工法は用地の復旧に甚大な労力を必要とするとともに、盛土に使用した砕石などの材料をその度に廃棄処分とするため、環境循環型社会の構築に逆行していると指摘されております。
セキスイ
プラロード(クロスウェーブ)は、敷設・撤去作業が容易で工期を60%短縮します。また、部材の搬入・搬出車両台数が減り、CO2排出量を大幅に削減できるとともに、周辺への山砂の流出もありません。材質には再生ポリプロピレンを使用しており、重機不要で再利用可能な環境にやさしい新技術の仮設道路工法です。
※2013年3月登録 ARIC登録工法 登録番号1036
(一般社団法人 農業農村整備情報総合センター)
※国交省NETIS登録工法(旧)登録番号KT-100053ーVR(2021年3月末日で登録終了)
─ プラロードの主な特徴 ─
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01
軽量
6.5㎏/枚
人力施工で工期短縮 -
02
施工性
連結部材不要
簡単で雨天時も施工可。 -
03
高強度
許容荷重90kN/㎡
T-25対応 -
04
整地不要
圧密沈下も少なく、原状復帰が容易。
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05
CO2削減
軽量かつ減容化により、運搬車両台数減
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06
維持修繕
供用中のメンテンナンス不要。山砂の周囲への流出もなし。
イベント用途にも大活躍
建設用途だけでなく、イベント用ステージや花火祭の桟敷席や臨時駐車場の増設等にも最適です。
─ プラロード工法のメリット ─
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POINT-01
軽量・簡単・施工が速い!
プラロード工法は、継ぎ手・金具類が不要で、軽量で運搬が容易、プラスチック製のため雨天時の施工も可能で、工期を60%短縮します。(山砂を用いた盛土式仮設道路工法600m2との比較)
仮置き時は体積1/3、面積1/25に減少し、作業員の訓練も不要で、50m2/人・日のスピーディな施工が可能です。
軽量・コンパクトな部材のため、10tトラック1台で仮設道路225m2分(標準的な2段積み施工・H=約0.3mで計算)が運搬可能で、車両管理・手配の負担を減らし、積み下ろしもスムーズです。特に、軟弱地盤や農業土木分野に適しています。 -
POINT-02
周囲が汚れない!!
雨天時でもぬかるみができないので、資材等を汚しません。仕上がりは東北三大祭りの仙台七夕祭花火大会の観覧席・桟敷席に使用されるほどキレイです。現場のイメージアップが図れます。
土砂を用いないため、コンクリート打設後の建築現場やカルバート内部小運搬など、構造物の段差解消にも適しています。 -
POINT-03
3Rでエコロジー
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リデュース
建設残土の発生と化石燃料消費を低減します。 - リユース
何度でも使用できます。 -
リサイクル
破損したものは再資源化が可能です。
プラロード(クロスウェーブ)は同一方向に重ねることで、運搬時の容積を減少させます。10tトラック1台で締め固め後の土量換算で約65m3、110t相当(標準的な2段積み施工H=約0.3mで計算)を運搬でき、満載時の重量も6t未満と軽量なため、燃料消費を大幅に抑えることができます。人力施工で締固・整形の重機作業も不要、搬入時・撤去時の積込・運搬燃料消費も少なく、環境負荷を大幅に低減します。 ※積み下ろしにはユニック車・クレーン等を用います。
発注者はCO2の大幅削減によるイメージアップ・CSR(企業の社会的責任)が図れます。
レンタル品が物流センターへ戻ったら欠品、破損を確認し検品、洗浄の上、再度出荷します。 -
リデュース
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POINT-04
様々な用途に活用!
- 軽量で軟弱地盤に最適です。生態系にも影響を与えません。水田、砂浜、環境保護地域にも利用いただけます。(地盤支持力 N値1以上・qc=62.5kn/m2)
- 臨時駐車場や現場事務所、仮設トイレの設置スペースがない場合でも必要なときに必要な分だけ柔軟に設置が可能です。
- 累積14,000件、330万m3の実績を持つ地下貯水システム・クロスウェーブ工法と同じ部材を用います。地震や車両の荷重に耐える強度性能(※敷鉄板等で荷重分散が必要です)と高い透水性能を持っていますので、「砂防ダム工事等で雨水排水と工事用道路の双方の機能が必要な場合」や、「農業土木工事等で水路に橋を架けたい場合」、「地下水位が高い現場の埋戻材料」として等、透水性軽量盛土材料としても活用いただけます。
- 最小1m幅~大規模な施工が可能です。特殊な形状の土地や、基礎杭の周辺を口の字型に囲むような施工、1m幅×100mといった細長い施工など柔軟に設置が可能です。
- 建築工事の基礎梁間に利用することで、間口の狭い長方形の土地や袋地での作業スペースの課題が克服されます。現場を土砂で汚さないため、建築工事の仮設構台として資材置き場や搬入路構築に最適です。
- 砂流出・飛散の問題が発生しません。アスファルト・コンクリートの「車道と歩道の段差」や、「カルバート内の水路の段差」の解消に最適です。
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POINT-05
撤去後の整地が不要!!
撤去が簡単で、整地が不要です。土砂や金具を残す心配がありません。地盤へのダメージが最小限に抑えられ、農業機械の弁償トラブルもありません。
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POINT-06
技術提案にも最適!!
VE、工事成績評定、総合評価入札方式での技術提案にも最適です。プラロード工法は、農地補償の問題解決、人力施工で騒音低減、材料に環境に無害な再生ポリプロピレン材料を使用しており、生態系、省資源、リサイクル等のメリットがあるため、様々な現場条件が技術提案の対象になります。
工期短縮に!
- 軽量スピード工法で工期を60%短縮します
- 小運搬の設計に対する仮設道路設置
- 車両の待機・旋回場所や、資材置き場・ヤードを臨機応変に設置できるので、計画の創意工夫が狙えます
様々な現場条件に対応!
◎地形
- 作業スペースが無い
- 車両の待機場所・旋回スペースが無い
- 芝の保護が必要
- 「車道と歩道の段差」や、「カルバート内の歩道と水路の段差」を解消したい
◎地質
- 軟弱地盤
- 環境保護地域
- ほ場(農地)
- 水路
- 湧水・水田等の水位の高い土地
◎気象
- 雨天施工
- 風による土砂飛散
- 積雪による仮設道路の埋没
工期短縮に!
- 軽量スピード工法で工期を60%短縮します
- 小運搬の設計に対する仮設道路設置
- 車両の待機・旋回場所や、資材置き場・ヤードを臨機応変に設置できるので、計画の創意工夫が狙えます
社会・環境へ配慮!
- 近隣民家への土砂飛散・重機騒音を減少します
- 農地・環境保護区域への土砂流出・飛散をゼロにします
- 水路の施工では空隙率90%以上のため、流量への影響を減少します
- 雨水流出抑制施設・排水溝への設置では、砂防・流出抑制機能を損なわずに施工が可能です
- 建設発生土がありません
- 繰り返し使用します。破損しても再生利用します
- 10t車両1台で土砂110t相当を運搬するのでCO2排出抑制が期待できます
- 盛土部分は人力施工のため、重機の化石燃料消費がありません
─ プラロードの施工手順 ─
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01.土木シートの敷設
不陸をとり、土木用ppシート(#300)を敷設します。地盤ギャップの解消と荷重分散を図り不等沈下を抑制します。シートにより軟弱地盤での撤去時のスピードがUPします。
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02.プラロード設置
土木シートを敷設後、プラロード(クロスウェーブ)を設置します。写真の黒い部材がプラロード(クロスウェーブ)です。写真の灰色の部材がスペーサーです。
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03.プラロード設置完了
プラロード(クロスウェーブ)の敷設が完了しました。写真の通り、現場を非常に美しく保ちますのでイメージアップに繋がると好評をいただいております。また、撤去が容易に行えるため、農地現状復帰の問題が解消されます。
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04.敷鉄板の敷設
プラロード(クロスウェーブ)の上部に敷鉄板を設置します。鉄板敷設後は重機の通行、バックホウ等の作業も行えます。
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05.敷鉄板の敷設完了
プラロード(クロスウェーブ)は地下貯水槽にも使用される部材を使用していますので、透水性が高く、積雪や降雨により道路部分が悪化することもありません。水路や河川など水中を基礎とした仮設道路にも最適です。
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06.撤去後の様子
プラロード(クロスウェーブ)の撤去後の様子です。撤去も人力で可能です。軟弱地盤でしたが現場復旧が必要ないほど用地に優しく施工できます。
─ 施工事例 ─
弊社は、1998年クロスウェーブ発売以前から工法研究に関わり、「日本で初めて竣工したクロスウェーブ工法による雨水貯留槽」の設計・施工や、日本で初めて「クロスウェーブ工法による1000m3超の貯水槽」の設計・施工を行ってきた特別チームを有します。
貯留部材として開発されたクロスウェーブ(積水化学工業株式会社製)は、仮設資材として最適な性能を有することから、弊社も開発体制に加わり、『プラロード式簡易仮設道路工法』として実用化され、現在まで多数の現場でご使用いただいております。 ※累計実績1,100件、1,500,000m2以上(2024年4月現在)
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仮設道路 山形県内 農政局工事
東北農政局管内(山形県内)の農業水利事業、水力発電施設関係の付帯工事において、道路、歩道等の設置工事における仮設道路として採用いただきました。
工事施工中には、関係機関、施工業者のみなさまに施工見学、説明会を開催。プラロード工法に関する説明を行い、プラロード工法への認識を深めていただきました。お忙しい中、現地へと足を運びご協力いただいた関係みなさまありがとうございました。こころより感謝、御礼申し上げます。 -
仮設道路 青森県内 送電線工事
東北電力管内青森県内津軽地域での送電線・鉄塔工事において仮設道路(レンタル)での使用例です。
従来、田畑・水田など平地における鉄塔建設・送電関係工事や土木工事などにおいては、山砂・砕石・枕木などと鉄板を組合せて仮設道路を構築していましたが、このような従来工法では、工期が長くなると共に盛り土に使用した砕石などの撤去後の原状復旧(耕作地への復旧)や廃材の廃棄処理、車輌搬出によるCO2排出、降雨や風による山砂流出等に課題があります。
それに対して、プラロードを路盤材として用いれば、上部に鉄板を敷設した仮設道路工法で工期の大幅短縮・CO2排出量の大幅削減・リサイクル性の向上を実現。重量は1枚あたり約6.5kg。 人力で軽々運べる波形プラスチック路盤材で労力のかかる敷設・撤去作業が容易で工期を60%短縮。軽量だから地盤の圧密沈下が少なく撤去後の原状復帰が容易。また、周辺への山砂の流出もありません。
水田や畑地などの平地での仮設工事や災害復旧工事(道路・資材置場・駐車場・歩行路など)や段差解消、各種イベント用桟敷、舞台などにも応用可能です。
送電線・鉄塔工事において、「プラロード工法」は約20年の実績があり、従来工法と比較した際の優位性により、今では仮設材の標準的な工法として現場では認知され使用していただいております。 -
仮設道路 宮城県内 土木工事
宮城県内公共土木工事で、現場内仮設道路としての採用例です。
軟弱地盤での重機や搬入車両の通行を可能にしました。プラロードは水田への利用に最適な簡易仮設道路資材としてレンタルで対応しています。
軽量かつ簡単な構造で人力施工、敷設、コンパクトな集積運搬、輸送時のトラック台数の削減で、二酸化炭素を削減、カーボンニュートラルな環境社会の実現へ向けて貢献。
荷重分散構造で現状地盤の沈下、圧密を防ぎ、元の耕作地へ容易に復旧が可能となります。また山砂の入手が困難な場所、逆に土捨て場がない作業場などではよりいっそうプラロード工法採用のメリットが発揮できます。
どうぞカタログ、資料請求、また設計、見積もり依頼など気軽にお問合せ下さい。担当よりご連絡差し上げます。 -
仮設道路(地下PIT・基礎・梁の段差解消)千葉県内倉庫建築工事
基礎梁の高さにあわせて敷設し、スペースの少ない現場内で車両・重機の走行を可能にしました。
長方形で間口の狭い土地や袋地などの建築工事では、重機や運搬用車両が入れない場合があります。本事例では基礎コンクリート打設後の現場内での車両走行を可能とするために、基礎梁の高さにあわせて仮設道路を構築しました。建設現場の地下PITや基礎・梁の段差解消のための仮設材として使用できます。
プラロード工法は設置・撤去が容易で、撤去後に土砂を残しませんので、建築工事にも最適です。50m2/人・日のスピード施工、天候を選ばない再生ポリプロピレン、重機不要、接続部材不要等のメリットで施工管理を容易にし、手配・段取りの手間・コストが軽減されます。
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